キックオフ FabCafe飛騨合宿


2015年11月11日、Denso Agri Labプロジェクトのキックオフ合宿を、岐阜県飛騨市にあるFabCafe飛騨で開催しました。

デンソー、ロフトワーク、FabCafeのプロジェクトメンバー全員が集まり、これからプロジェクトで行うことの意識を合わせることが目的です。プログラムは、農家視察、ワークショップ、そして、飛騨のご飯や地酒をいただきながら「おいしい!」を共感することです。

hida_0紅葉の始まった飛騨古川の街並み。

 

◼農家視察1 有機農業を営む「ありがとうファーム」

最初に視察に伺った「ありがとうファーム」は、農薬や化学肥料を使わずに野菜や果物を作る小規模な有機農家です。自家製の肥料を使ったこだわりの土作りを土台として、循環型の野菜作りを行っています。そして、地元の障がい者支援のNPOと連動しながら、障がいのある方にも可能な農作業の仕事をしてもらうことで、自立支援の活動も行なっているとのこと。

今回の視察では、「ありがとうファーム」の土づくりの秘訣や、少人数で畑を運営することのご苦労を伺いました。

hida_8自家製堆肥で土作りをした畑は、程よい弾力でフカフカしています。

hida_9完熟のピーマンを生のまま食べてみると、甘い!生まれて初めての体験です。

hida_6農家さんが苦労している作業の中で、「テクノロジーが解決できること」を探ります。

◼︎農家視察2 りんご農家を営む「黒内果樹園」

次に伺った、黒内果樹園」は、同じ志を持つ9世帯のりんご農家で結成された共同果樹園。現在は、できるだけ薬剤を頼らず、美味しいりんごを栽培する為に、ミツバチによる受粉にも挑戦をしているとのこと。

「黒内果樹園」では、クマによる獣害や、工場の機械化の遅れ、後継者不足の問題を教えていただきました。実際に農家さんから話を聞くことで、解決すべきポイントが見えてきます。

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直売所のお店の中で話を聞きながら、りんご農家が抱える問題が見えてきます。

◼︎僕たちの「おいしい野菜」ワークショップ

「私たちは、このプロジェクトで何をしたいのだろう。」プロジェクトのコンセプトを言語化するために、プロジェクトメンバー間のワークショップを開催しました。

  • 現状の農業や食に対する疑問や問題
  • 一人一人の考える「おいしい」体験
  • プロジェクトで行いたいこと

このようなことを、様々な角度から洗い出し、アイデアを出し、まとめていくことで、プロジェクトスタッフの考える個々の像が、一つの共通の像となって明確に浮かび出されてきました。

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みんなの発言やアイデアをグルーピング

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私たちに何ができるかを、真剣に考えました。

◼︎おいしいご飯とおいしいお酒でキッックオフ!

飛騨合宿の本当の目的は、みんなで一緒においしいTableを囲むこと。手作りのおいしい手作りご飯と、飛騨の地酒を飲んで、プロジェクトスタッフの心が一つになり、みんなのおいしい笑顔を見るためのプロジェクト、Denso Agri Labがスタートしました!

hida_12飛騨の地酒、地ビール。飛騨牛、飛騨の山で採れたキノコ鍋、飛騨で採れたイノシシ、飛騨の「長九郎トマト」、など丸ごと、飛騨を食べつくして、プロジェクトがスタートしました。